私たちのおもい

MAMORIにこめられたおもい

MAMORIにこめられたおもい

衣食住、この言葉は誰でも聞いたことがあるかと思います。
何故、衣が一番先なのでしょうか?

それは、人が生まれた瞬間に産衣(うぶぎ)にくるまれ、裸でいる時というのはほんの一瞬ではないでしょうか?

ゆりかごから墓場まで。

衣服は我々から寒さや日差し、害虫などから四六時中まもってくれています。
特に麻は、太古より、時には衣服、時には神事の道具、時には薬として長い時の間、我々人間を守り続けています。

その長い歩みに感謝を、そして、更なる麻(リネン)の可能性を求め、私たちの提供するリネンに”MAMORI”という名を付けました。

伝統と新技術の革新のコラボレーション、未来永劫人々をまもり続ける、それこそが、私たちの目指す”MAMORI”です。

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MAMORI開発秘話

MAMORI開発秘話

リネン100%のものは良いということは皆さんご存知なのになぜ日本であまり広まっていないのでしょうか?これには色々な理由があります。

一番の理由は、扱いづらい。
身に着ける人だけでなく、作る側から見ても扱いづらい素材です。

麻は堅いので、機械で編むのが難しいのです。
糸が硬いのと天然繊維ならではの凸凹と毛玉ですぐ糸が切れてしまい多くのニッターさんが苦労して作っているのです。
また、しわになり易いので、洗濯でも手洗いが推奨される素材でもあります。

ニッターさんの為に編みやすい麻糸を開発しよう!!! というのがこの糸を開発した原点です。
何度も改良を加え、編みやすさだけでなく、今までどのニッターさんも出来なかった薄くて軽くて柔らかい斬新な製品を作るのに成功しました。

それだけでなく、しわになりづらい加工もしてあります。

ぜひ、新世代の麻を感じてください。

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麻の歴史

麻の歴史

日本の麻の歴史は縄文時代から始まります。

最近の研究では縄文時代に麻(大麻)が繊維植物として栽培されていたとのことです。縄文後期の下宅部遺跡(約3700年前 現・東村山市)には、藍、栗、漆などとともに、麻が栽培されていたことがわかってきました。

奈良、平安時代の万葉集にも衣服に麻が使われていたという内容の歌が30以上あるとのことです。いかに生活に密接していたかがわかります。

また、麻は日本の太古の神々が衣服として着ていたとのことです。その名残として神社の神官や巫女の着物は麻(大麻)でできています。
ちなみに、神社の注連縄やお札もすべて麻でできており、魔を祓うともいわれています。

麻にも色々な種類があり、日本はヘンプ(大麻)、中国ではラミー(苧麻)、エジプトや欧州ではリネン(亜麻)が古くから使われており、リネンが日本に入ってきたのは明治時代以降といわれています。

世界のリネンの歴史も古く、人類最古の繊維といわれています。紀元前8000年に世界文明の発祥の地チグリス・ユーフラテス川から始まったそうです。
古代エジプトでは、リネン製のカラシリス(巻衣)が「神に許された」ものとして、神官の衣服や神事に用いられ、一般の衣服にも使われていたとのことです。また、ピラミッドから発掘されたミイラを包んでいた布もリネンです。

日本でも古代エジプトでも神事に麻が使われているという共通点は非常に興味深いものかと思われますし、それだけ、魔を祓う力があると思われていたことがわかります。

麻の歴史がもっと古いという説が出てきています。グルジアの国立博物館や米ハーバード大などの国際チームが2009年9月に米科学誌サイエンスに発表した内容ですと、グルジア洞穴から3万2000~2万6000年前と推定されるリネン糸(亜麻糸)の断片を発見したとのことです。(資料 日経09年9月23日)

太平洋戦争以前は日本でも麻(大麻)を薬や紙や糸(衣料品)としてつかっていましたが、戦後、日本を占領したGHQによって大麻の使用は禁止されました。
それ以降、麻を使う文化が一部の愛好者を除いて失われていき、今にいたっています。

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